はうすプロジェクト

心がときめく暮らし方をシェアします。。。

イタリアのアルベルゴ・ディフーゾに行ってみた! 〜アルベッキオコンベント(”Al Vecchio Convento”)編①〜

今回はアルベルゴ・ディフーゾに実際に行ってみた編の2軒目、

アルベッキオコンベント(Al Vecchio Convento)についてのレポートをしたいと思います!

  • イタリア旅行のプランを練っている
  • エミリアロマーニャ州に行ってみたい
  • アルベルゴ・ディフーゾとして有名な村に滞在してみたい
  • アルベルゴ・ディフーゾを活用した街づくりについて勉強している
  • 小さな村で生活しているような体験をしたい
  • こだわりの料理が食べたい
  • トリュフ狩りに行ってみたい
  • 地元産のワインやチーズを、丁寧な説明を聴きながら味わってみたい

な方、ぜひご覧ください!

 

1、Al Vecchio Conventoってどこにあるの?

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Al Vecchio Conventoがある村、Portico di Romagna(ポルティコ・ディ・ロマーニャ)の街並み

Al Vecchio Convento はイタリアのエミリア・ロマーニャ州Forli-Cesena県にある、Portico di Romagna(ポルティコ・ディ・ロマーニャ)という村にあるアルベルゴ・ディフーゾです。

ボローニャからは約60kmほどで、電車とバスを乗り継いで1時間と10分ほどで到着します。

ホテルに連絡すればForli駅から送迎もしてくれます。

<宿公式HP>

http://www.vecchioconvento.it/en/

<宿公式Facebook

https://www.facebook.com/vecchioconvento.it/

 

※Portico di Romagna(ポルティコ・ディ・ロマーニャ)という村については

こちらの記事にまとめてあるので、ぜひ合わせてご覧ください!

 

村は人口約300人ほどで、周囲を豊かな山に囲まれた美しい村です。

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狭い路地も美しいです。村はほとんど重厚な石造りの家で構成されています


2、Al Vecchio Convento ではどんなことができるの?

<宿泊>

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部屋の1つ。アンティークの家具が重厚です 出典:(https://ecobnb.com/IT-forli-cesena/hotel/al-vecchio-convento/HR0hW

宿泊部屋はレストランの入っているメインの建物の2、3階に加え

村の中に点在している部屋にステイすることができます。

2019年度時点での料金はこちらです

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出典:公式HP(http://www.vecchioconvento.it/en/hotel/)

ダブルルーム2人使用の場合で見てみると

B&B(朝食のみ)で¥6400

Half Board(朝食と昼食、または夕食から二食)では約¥9500

Full Bord(三食付き)では約¥11,360ほどとなっています。

 

*2020年3月31日時点、1€=119.5円として算出

 

次回ご紹介するように

Al Vecchio Convento はとにかく食事が本格的でとても美味しいんです!

それらが含まれていてこのプライスは、かなりお得感があると感じます

(結構アルベルゴ・ディフーゾの価格帯は高めなので💦)

 

 

 

ここまで

エミリアロマーニャ州のPortico di Romagna村にあるアルベルゴ・ディフーゾ

”アルベッキオ コンベント(Al Vecchio Convento )”

の場所と宿泊についてご紹介しました!

次回は

  • 食事
  • 他のアクティビティ
  • 語学学校(!)

について書きたいと思います!

 

それでは🇮🇹

 

 

イタリアのアルベルゴディフーゾに行ってみた!〜イルカントデルマッジョ編④〜

イタリアのトスカーナ州にあるアルベルゴ・ディフーゾ、

イルカントデルマッジョ("Il Canto del maggio")についてレポートします

今回は

 について見ていきたいと思います

今回が最終回です!

 

※記事に書かれている情報は筆者が2017年の夏に滞在した際に確認したものです

Il Canto del maggioってどんな人がやっているの?

オーナーのシモーナさん

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出典:公式web site (http://www.cantodelmaggio.com/ja/)より

il Canto del Maggioのオーナーはシモーナさんという女性です。

彼女とその家族が il Canto del Maggioを経営しています。

彼女は日本の文化にも関心が深く、2016年には息子のアレッサンドロさんと京都を旅行したとか!

元シェフでシモーナさんのお父さん、マウロさん

シモーナさんのお父さんでオステリアのシェフであったマウロさんは、独学でたくさんの本を読み料理を勉強したそうです。

アルベルゴ・ディフーゾであるil Canto del Maggioは、

もともとシモーナさんの両親であるマウロさんご夫婦が

penna alta(ペンナアルタ村:il Canto del Maggioのある村の名前)に

30年ほど前にオステリアを開業したことが始まりでした。

 

マウロさんは菜園(orto)の手入れもしています。

シェフ、ミケーレさん

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出典:公式Facebook(https://www.facebook.com/OsteriaIlCantoDelMaggio/)より

私が滞在していた時は、シモーナさんの夫のミケーレさんがシェフとして

プールサイドで夕食を提供していました。

ミケーレさんはトスカーナの有名なパスティッチェーリ(お菓子メーカー)である

 Bonci

ショコラティエとしても活躍しているような

一流の知識と経験を持つ料理人です。

そのほかの登場人物

シモーナさんの息子さん2人(特に弟のアレッサンドロさん)が

時々cameriere(カメリエーレ:サービスマン)として夕食を手伝っていたり、

近くに住む地域住民の方がプールに来たり、夕食を手伝ったりしていました。

 

こんな風に、イタリアでアットホームに関わることのできる雰囲気が

il Canto del Maggioの魅力かもしれません。

Il Canto del Maggioってどんなお客さんが来るの?

l Canto del Maggioには

からの外国人のお客さんが多く見られました。

日本人のお客さんはそれほど多く目にする機会はありませんでした。

Il Canto del Maggioはこんな人におすすめ!

フィレンツェから一泊だけ足を伸ばして郊外に行ってみたい

・家族経営のあたたかい雰囲気の宿が好き

トスカーナの郷土料理を味わいたい

・畑からとれたての野菜を使った料理を味わいたい

・プールステイがしたい

・おしゃれなガーデンを散歩したい

・ガーデンヨガにチャレンジしたい

 

というような人にぜひオススメできるアルベルゴ・ディフーゾでした!

 

 

ここまで読んでくださり、感謝です💖

 

イタリアのアルベルゴ・ディフーゾに行ってみた!〜イルカントデルマッジョ編③〜

今回はトスカーナ州のアルベルゴ・ディフーゾ

イル・カント・デル・マッジョ("Il Canto del Maggio")

について

 

をご紹介したいと思います!

Il Canto del Maggioでどんなことができるの?

プール

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プールサイドにはハンモック、プールベンチがあります

Il Canto del Maggioのプールは駐車場から丘を3分ほど登った所にあり、

宿泊者限定のプライベートプールになっています。

高台にあるので見晴らしがよく、晴れた日はとても気持ちが良いです。

 

イタリアの夏はとても暑いので

プールで涼んで、疲れたらプールベンチで冷えたスパークリングを飲みながら読書…なんて最高ですね!

 

ちなみに、プールベンチの屋根に巻きついているのは葡萄の木で

トスカーナの品種のサンジョベーゼです。

夏に、まだ緑色をした硬くて酸っぱい葡萄の実を

フリッタータ(イタリアの卵焼き)に潰して入れていたのは、シェフ・ミケーレのスペシャリテだそうです🍇

料理教室

オーナーのSimonaに個人的にお願いすれば、料理教室を開催してくれるようです。

私が滞在した際は、日本人の料理研究家の方がボンボローネ(クリーム入りのドーナツ)を習っていました

 

Simonaはドルチェ作りの名人なので、

きっとイタリアならではのスペシャルなお菓子を丁寧に教えてくれるのではないでしょうか!

菜園と動物たち

菜園(Orto)

プールサイドの反対側には、自慢の畑が広がっています。

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畑の一角。bugs(昆虫たち)のホテル

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収穫させてもらったハーブ類。マジョラナ、ドラゴンチェッロ、タイム、セージなどに加えて、花の部分も全て食べることができます。

菜園(orto)ではトマト、セロリ、ズッキーニ、玉ねぎ、たくさんのハーブなどが育てられています。

私が訪れた2017年の夏には、畑で収穫した野菜を中心にレストランで食事を提供していました。

ホテルの公式サイトによれば

現在は宿泊者が野菜を収穫して、そのまま菜園の近くのテーブルでいただくこともできるそうです。

イタリアの夏の強い日差しをたっぷり浴びてのびのびと育った野菜たち、

食べたらとっても元気になれそうです!

動物たち

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ちょうど私が滞在していた頃に生まれたアヒルの子

 

オーナーのSimonaは動物が大好きで、ホテルのマスコットキャラクターのアヒルをはじめ、飼い犬のビーシェやオリビア、鶏などたくさんの動物がいます。

 

結婚式

Il Canto del Maggioでは、結婚式の挙式も受け入れています。

特に、5月から9月ごろにかけてのハイシーズンの庭の美しさは格別です。

 

公式インスタグラムからも確認できます

 

 

ここまで

Il Canto del Maggioって何ができるの?について

  • プール
  • 料理教室
  • 菜園と動物たち
  • 結婚式

をご紹介しました!

 

 

次回は

  • Il Canto del Maggioってどんな人がやっているの?
  • Il Canto del Maggioってどんなお客さんが来るの?
  • Il Canto del Maggioはこんな人におすすめ!

についてレポートをしたいと思います

 

それでは!

イタリアのアルベルゴ・ディフーゾに行ってみた!〜イルカントデルマッジョ編②〜

前回はイタリアのトスカーナ州のアルベルゴ・ディフーゾ、イル・カント・デル・マッジョ( "Il Canto del Maggio" )について、

・基本情報

・場所

についてお伝えしました。

今日は

Il Canto del Maggioに滞在中の

  • 宿泊
  • 食事

についてご紹介したいと思います。

Il Canto del Maggioではどんなことができるの?

宿泊

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Canto al Soleの部屋 出典:ホテルウェブサイトより 一棟2名朝食付きで各部屋130€(¥15,000)です。一人¥8000足らずでこんな素敵な部屋に泊まれるなんて!

宿泊部屋はすべて独立しており、6棟あります。それぞれに

  • Bellina (かわいい女の子)
  • Canto al Sole (太陽の歌)
  • Cecilia (女性の名前)
  • Corbezzolo(セイヨウヤマモモの木)
  • La Castellana(女城主)
  • Lilla(ライラック

 

という可愛い名前がついています!

どの部屋を選ぼうか…わくわくしますね☺️

食事①朝食

食事は、朝食が宿泊料金に含まれています。

朝食はオーナーのSimonaが作ったこだわりの甘い焼き菓子が、ガーデンテラスにずらっと並んでいます。

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ある日の朝食。クロスタータやマフィン、クッキーや人参のケーキといった美味しい焼き菓子がずらっと並んでいます。オーナーのSimonaは製菓学校でおかし作りを学んだこともあるということで、こだわりの材料を使用したとても美味しいお菓子を作ります。この日は加えて、メロンやさくらんぼ、生ハムやチーズといったものも並んでいました😋

甘いものが好きな方、自信を持ってオススメします!

見晴らしのいいテラスで、朝から天国気分が味わえます。

 

ちなみに

イタリアでは、朝食の定番は甘いお菓子とカプチーノです。

カプチーノは朝、胃に何も入っていない状態にミルクでまくを張るように飲むんだとか…一度バールでおやつの時間に頼んだら、バールのお兄さんに苦笑いされてしまいました)

 

 食事②夕食

*現在の夕食の提供については、宿の公式web siteをご自身で確認されるようお願いいたします

2017年夏現在、夕食はオプショナル(35€/一人)でプールサイドに併設された外のレストランで提供されていました。

 

実は、私が訪れた2017年はちょうどオステリアでの食事提供からプールサイドでの夕食提供に切り替わる年でした。

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夕食が始まる19:30はこんなに明るいんです。だいたいその時間からアペリテーィヴォ(食事の前に軽くお酒とおつまみを楽しむこと)が始まり、食事がスタートするのは20時をすぎることが多かったです。

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食事はビッフェスタイルで、前菜、プリモ、セコンド、ドルチェ全てボリュームがしっかりありました。好きな量を切り分けてくれています。

 

Il Canto del Maggioがオープンして以来30年間、宿に併設されたオステリア(Osteria=地元の食堂 という意味)が家族で経営されており、現オーナーのSimonaのお父さんであるマウロさんがシェフとしてトスカーナ地方の伝統料理を提供していました。

 

その頃10年にわたってマウロさんの右腕として働いていたのは日本人の料理人の方で、今はIl Canto del Maggioの名前を受けて京都でオステリアを開いているのだとか。

いつか行ってみたいです!

 

今後は規模を縮小して宿泊者限定でのpizzeria(ピッツェリア:ピザと簡単な食事のみを提供するレストラン)にするかも…と、シモーナ。

 

今日はここまで、

Il Canto del Maggioでの滞在中の

  • 宿泊
  • 食事

についてご紹介しました!

次回は

Il Canto del Maggioの滞在中にどんなことができるの?

の中から

  • プール
  • 料理教室
  • 畑と動物
  • 結婚式

を見ていきたいと思います!

それでは🤗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イタリアのアルベルゴ・ディフーゾに行ってみた!〜イルカントデルマッジョ編①〜

こんにちは!今回は実際にイタリアのアルベルゴ・ディフーゾ2軒に行ってきた体験をシェアします

 

  • イタリア旅行のプランを練っている
  • トスカーナ地方に行ってみたい
  • イタリアの観光地だけではないローカルな魅力を発見したい
  • 個性的な宿を探している
  • 甘いものが大好き

 

な人、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

それでは1軒目はイタリアのトスカーナ州にあるフィレンツェ郊外の宿、『イル・カント・デル・マッジョ』を紹介します

 

イタリア語で五月の歌という意味の名前、素敵ですね。

ちなみにこの名前は、サイトによると

宿泊棟の前の場所が

かつて農夫たちが「5月の歌」を口ずさみながら通りすぎ春の訪れを心待ちにしていた所

 だったからだそうです。

 オーナーSimonaの友人でミラノ在住のライターの方がつけてくれたんだそう。

 

 

※本文は筆者が2017年の夏に確認した際の情報です。実際に訪れる際にはホテルのウェブサイト等で確認をしてください

アルベルゴ・ディフーゾに行ってみた①イル・カント・デル・マッジョ( “Il Canto del Maggio” )

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宿自慢のプール。高台にあるので見晴らしが抜群です。

基本情報

HP: http://www.cantodelmaggio.com/ja/

このサイトでは日本語での表記もされています。オーナーのSimona(シモーナ)の日本人の友人が整備してくれたんだとか!

 

イル・カント・デル・マッジョは、正確にはアルベルゴ・ディフーゾの名前を掲げておらず、オステリア(Osteria=ワインと簡単な料理を提供する食堂のような場所)&ロカンダ(locanda=小さな宿、食事付きの宿をさす場合もある)として経営されています。

 

しかし、

・宿泊部屋が六棟ある

・それらが地元の人々の居住地域に点在

・レストランも併設

していることから、アルベルゴ・ディフーゾの条件に含まれると考えられます

場所と行き方

フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Stazione di Santa Maria Novella)から電車でモンテヴァルキ・テッラヌォーバ駅(Stazione di Montevarchi terranuova)へ約40分程度。そこから送迎サービスで20分ほどで宿に到着します。

La penna alra (ペンナ・アルタ)という景色のいい村に位置しています。

 

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駐車場から石畳の細い道を下って行きます。

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レセプション兼レストランの入り口です。暑い夏の日でしたが、葡萄のツタが強い日差しを遮ってくれています

ここまで、トスカーナ州のアルベルゴ・ディフーゾ、イル・カント・デル・マッジョ( “Il Canto del Maggio” )の基本情報についてでした!

次回はより詳しく、

  • Il Canto del Maggioではどんなことができるの?

について、

宿泊

食事

の紹介をします

 

よかったら、いいね⇩お願いしますっ!

 

 

 

アルベルゴ・ディフーゾはどうやって生まれたの?

第一回はイタリア発祥のまちづくりシステムであるアルベルゴ・ディフーゾの仕組みについて紹介しました。

 

今回はイタリアでアルベルゴ・ディフーゾが生まれた背景についてまとめます。

1フリウリでの地震からの復興

アルベルゴ・ディフーゾが生まれたきっかけは、1976年5月6日にイタリアの北東部のフリウリ地方で発生したM6・5の地震でした。137もの小さな村や集落が被害を受け、多くの人が壊れた家屋の下敷きになり命を落としました。その後、人々の尽力によって10年ほどかけて町は修復されて、耐震化もなされました。

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フリウリ州の白い漆喰壁の伝統的な城

2建物の修復は終わった…けど人が戻ってこない!

人々の尽力によって被災地の村や集落の建物は修復されましたが、村に人の気配はなくなってしまいました。震災で仕事を失った人々は他地域へ移ったり、スイスやオーストリアに移民に出た人々も多くいたからです。村の建物の多くは空き家と化していました。

3「派手なものは何もない」から「必要なものは何でもある」へ

フリウリ州の小さな集落に宿の経営について講義するために呼ばれたのが、現アルベルゴ・ディフーゾイタリア協会の会長であるジャンカルロ・ダッラーラ氏です。空き家が多く人の気配が少ない村で何ができるのか考えていたところ、そこには大きな史跡や有名な美術館は無いものの、雄大な自然と多くの空き家が存在することに目をつけました。そして、それらの空き家を改装して宿泊部屋とするアルベルゴ・ディフーゾを実現させようと動き始めました。

4第一号の誕生と広がり

アルベルゴ・ディフーゾの試みは当初なかなか実現しませんでした。空き家の所有者がイタリア国外に居住していることが多かったからです。1990年代に入りようやくアルベルゴ・ディフーゾのシステムの第一号が誕生しました。それはサルデーニャ島の中西部にあるボーザという町でした。サルデーニャ州自治体が初めて正式にアルベルゴ・ディフーゾを宿泊施設として認可したことによって、州内にいくつもアルベルゴ・ディフーゾが開始されました。

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サルデーニャ島の中西部にあるボーザの街並み wikipediaより引用

5アルベルゴ・ディフーゾの現在

2018年4月時点でアルベルゴ・ディフーゾ協会に登録されている宿泊施設は、イタリア国内で101軒あり、また登録はされていないもののアルベルゴ・ディフーゾの定義によって作られていると判断されるものを含めると、約150軒ほどが該当します。イタリア全土に存在しますが、特に中部〜南部の地域に多く見られます。

6まとめ

「何も無い」とされる地域が外から観光客を招きもてなせるようになるためには、経営側がどのように地域の魅力を再編成するかが非常に重要だとされます。そのため、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾのオーナーは一度地域の外や国外で様々な経験をして、地域を外からみる視点を十分に養っている場合が多いようです。観光客が増えると、雇用も増えて住民も戻ってきます。

 

都市へ出て行く選択肢しか無いように思えた若い人の中でも、その地域への愛着が生まれて何か新しいことにチャレンジする人が生まれるかもしれません。実際にイタリアでは若い人が外国人観光客の需要を視野に入れたワインやチーズ、オリーブオイルの生産、畜産といった一次産業に関わる例が増えています。

 

日本においても、自分の地元は「何も無い」と思ってしまいがちですが、アルベルゴ・ディフーゾのシステムは住民にとって思っても見なかった魅力を発掘できる面白い取り組みですね!

アルベルゴディフーゾって何?

「ガイドブックで特集されているような観光地への団体旅行はもう飽きた」

「その土地ならではのローカルな魅力を発見したい!」

「そこで暮らすように旅してみたい!」

「観光客と地域住民がwin-winになれる仕組みって?」

そんな方へ、イタリア発祥の取り組みである「アルベルゴ・ディフーゾ」について調べたことをシェアします。

 

アルベルゴ・ディフーゾとは

 アルベルゴディフーゾを直訳すると「分散した宿」。小さな集落や村全体をホテルに見立てるイタリア発祥のまちづくりの取り組みです。つまり、本来は一軒のホテルや旅館に含まれていたレセプション、ロビー、客室、レストランを地域の別々の場所に点在させることによって、旅人はそれらを行き来しながら各地域の特徴的な宿に「暮らすように泊まる」ことができます。

1、アルベルゴ・ディフーゾの仕組み

 アルベルゴ・ディフーゾによるまちづくりの構造を説明する際にキーワードとなるのが「水平性」です。アルベルゴ・ディフーゾとは、集落内の空き家を改装してレセプション、ロビー、客室等を近距離内に「水平的」に散在させる宿泊システムです。

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出典:http://www.albergodiffuso.com アルベルゴ・ディフーゾ協会のウェブサイトより 従来のホテル(左)に垂直的に宿泊機能が存在するのに対し、アルベルゴ・ディフーゾ(左)では宿泊施設を集落内の近距離に水平に点在させていることが分かります。

 従来のホテルでは、観光客は街を出歩く必要がなく、レセプションやロビー、レストラン等の機能が「垂直的」に存在しているホテル内にとどまるため、地元住民と触れ合う機会が生まれづらいのが現状です。しかしアルベルゴ・ディフーゾでは、旅人は客室の外に出て地域内のレストランやバール、雑貨店などに出向くため、地域住民との交流が生まれます。それによって地域経済や地域全体が活性化するのです。

2、アルベルゴ・ディフーゾの事業形態

イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ協会に登録されている事業形態を見てみると、ほとんどが個人や民間の事業者となっています。その中でも多く見られるのが地元出身で近郊居住者のオーナーです。もともと少なくとも1〜2軒の住宅を所有していたオーナーが、さらに住宅を購入あるいは賃貸することで、10部屋程度の客室を備えている流れが見られます。

3、現在のアルベルゴ・ディフーゾの現状と分布

 アルベルゴ・ディフーゾ協会に登録されている宿泊施設は、2018年4月現在イタリア国内で101軒あり、また登録はされていないもののアルベルゴ・ディフーゾの定義によって作られていると判断されるものを含めると、約150軒ほどが該当します。イタリア全土に存在しますが、特に中部〜南部の地域に多く見られます。画像は2014年の4月時点でのアルベルゴ・ディフーゾの分布を示した地図ですが、中部〜南部の特に過疎地域に多いことが分かります。

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参照:「Distribuzione geografica degli alberghi diffusi-al 30 aprile 2014」 https://www.researchgate.net/figure/Distribuzione-geografica-degli-alberghi-diffusi-al-30-aprile-2014_fig1_285926101

また、近年ではイタリア国外においてもクロアチア、ドイツ、スイス、スペインにも広がっています。日本においては、地域創生や空き家の活用といった地方行政や民間のまちづくりの観点から注目され始め、アルベルゴ・ディフーゾの名前を耳にする機会が多くなっています。

4、 筆者が考えるアルベルゴ・ディフーゾの魅力

⑴「地域住民の暮らしに溶け込んだ」感覚を味わえる

私が魅力に感じるポイントとして、旅人が「地域住民の暮らしに溶け込んだ」感覚を味わえることが挙げられます。旅先に到着しレセプションで受付をすると、近くに住むオーナーが自ら出てきて気さくに近くの客室まで歩いて案内してくれる。鍵を受け取って部屋に入ると、歴史を感じる伝統的な建築に驚く。荷物を置き、集落を探索しようと外に出る。そこで地元の人の集まるバールが目に留まって、アペリティーボを頼んでみる。夜はそこで教えてもらったレストランで、郷土料理やワインを楽しむ…ワクワクしてきませんか?アルベルゴ・ディフーゾはパッケージ化された観光には飽きてしまった私たちが求めるような、まさに「暮らすように旅する」を叶えてくれるシステムなのです。

「地域全体の活性化」を目指せる

 一方で、アルベルゴ・ディフーゾの地域への良い影響も特筆すべきポイントです。もともとアルベルゴ・ディフーゾは集落の「地域全体の活性化」を目的として考案されました。そのため、観光客と地域住民の暮らしが良い関係に保たれることが期待できます。

 従来の観光産業では地域外からの資本を受けた大きなホテルが観光客を囲い込み、宿泊客は食事も観光体験も全てホテルの提携内のサービスで済ませてしまい、地域に落ちる金額が少ないことが問題となるケースが多く見受けられました。アルベルゴ・ディフーゾでは観光客は集落を積極的に出歩くシステムのため、地域内に経済的な利益が多く生まれます。

 また、過度の観光化を防ぐこともできます。フィレンツェやローマ、あるいは日本の京都のように、観光客が増えて外資企業が参入し地価が高騰してしまい地元住民が住めなくなってしまったり、環境が悪化してしまうといった「観光公害」から距離を置くことが可能です。

 このような点から、アルベルゴ・ディフーゾは持続的な観光まちづくりのイノベーションモデルであると言えますね!

5、まとめ

 伝統的な景観を持つ個性的な集落の暮らしを旅人がふらっと覗き見できるような、素敵なモデルであるアルベルゴ・ディフーゾ。地域の「生きた暮らし」を持続させていく取り組みとしても、田舎の伝統的カルチャーを体験できるオリジナルな旅の手段としても、目が離せません!